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桜色の日々

カコバナ
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バイト生活

田舎に帰ってからすぐに困ったのが、お金である。

そりゃそうだ、東京で3ヶ月も遊んでしまったのだ。
楽しい楽しい3ヶ月だった、
人生の中で例えるならバラ色の月日だ。

けれど、田舎に帰ったら現実が待っていて、数年間で貯めたお金は綺麗になくなっていた。
まず、自動車学校に行った。
これは再就職にどうしても必要な免許だったので
取得しなければいけなかったのだ。

それにはさしあたり現金がいる、
遊ぶ金もいる。
実家にはいたが、お小遣いなんてもらえる身分ではない、
小さくなってる居候だった。

まず行ったのが小さな喫茶店のバイトだった。
ほんとに数人入ればいっぱいくらいの小さなところ。

ランチの作り方を教わった。
ここのランチはすごく簡単なものだったので
なんなくできたが、お客が来なかった・・。

ママは忙しい人で、あまり店におらず、
店番の私はただぼーっといるだけだった。

それからしばらくして、
そのビルの2階にある会社でバイトしないかとママに言われ
あまり深く考えずにOKしてしまった。

が、しかし、ここはとんでもないところだったのである。

昔で言うところのサラ金だ。
社員はおらず、バイトは私だけ、

帳簿を一冊見せられ、
これにつけていって、とざーっとつけ方を教わった。
なんて帳簿だ・・。
見れば見るほど簡素な帳簿。
要するに個人の貸付の帳簿だったので、
名前と貸付金額と返済金額が書いてあるだけだ。

この会社は(と呼べるほどでもないが)
実に、私に、社会の裏で生きる人たちの実態を教えてくれた。

若者特有の正義感に溢れ、真っ正直で生きていかないと!と頑なに思い込んでいた私が
だいたいこんなところで働けるはずもなかったのだ。
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