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桜色の日々

カコバナ

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『泣いている』

泣いている
泣いている自分をみつけられない


混沌とした想いの中で
私の胸をしめつけているものが
やはりわからない

たくさんの答えを用意して
たくさんの未来を想定して
さまようほどに
探しているのに

ただ涙だけがとめどもなく流れる

幸せだった日々は決して色褪せないはずなのに
そんなんこと知っていたはずだったのに

何故、こんなに涙が出るのだろう

今夜は眠らずにここにいる
自分を見つめてここにいる





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『もういない』

泣きたくなっても 我慢するよ

悲しい嘘は 君の為さ

ひどい男と思うだろう

憎い男と思うだろう

愛さえ忘れてしまえるなら

僕はどんな男にもなれる

君に罪があるとしたら

僕を愛したことだけだから


夜に冷たい風が吹いても

朝もやに鳥が鳴いても

隣の僕を探さないで

冷たいベッドに僕のぬくもり 探さないで


泣くことさえ 許されない

悲しい別れは 君の為さ

明るい光に包まれて

未来を夢見て歩いていく

そんな君を見れるなら


僕はどんな男にもなれる

新しい朝に祈ろう


だから僕を探さないで

いつもとなりにいて守ってあげると言ったけど

もういない僕を探さないで

僕は嘘つきだから

ぬくもり探さないで




『波』

改札を抜けるともう振り返ることができなかった
あの時

どうしても振り返ることができなかった
涙もぬぐえずホームに向かい
そして瀬戸内海を渡り
まっすぐに家に向かった

あれが永久の別れになることを知らず
ざわめく心を抑えながら
振り返らなかったことを後悔した

そのあと運命的な再開を果たすなんて
ドラマの中だけのこと

あの人と私の間にある海は
大きな波となって行く手を阻んだ

どんな困難にも立ち向かえると思っていたのに
ふたりならどんな波にもぶつかれると思っていたのに

恋ははかないものだと知ったあの時
絶望の底に沈んだ
深く深く沈んだので
明るい太陽を見ることができなくなった

波に流され
波に洗われ
波にさらわれた

私はどこへ連れていかれるんだろう
そう思いながら日々は無為に過ぎていく

心の一部を波に削り取られたまま
毎日が過ぎていく

『ゴミの山』

何もかも捨てたはずだったのに

このゴミの山は 私の恥の数
自分の身体の一部をちぎって捨てたもの

引きちぎられる痛みのすべてが
私の記憶から消えていない

ただ呆然とすわりこみ
見つめているだけのゴミの山

いつかキレイになって
心も身体も洗われて
許される身になったら
たくさんの人に恩返しをしよう

叶えられるはずのない夢をみて
泣くことも疲れて
すわっているだけの毎日なのに
手も足も拘束された人のように
すわっているだけの毎日なので

ゴミはいつしか増えていく

『紙飛行機』

自分の人生なんて
紙に書いた絵空事

ひらひらと風に舞って
どこかにいってしまう

たいしたことはなかったのよ
全然 たいしたことはなかったのよ

何を勘違いしていたんだろう

人格は何をもって語られるんだろう
それは現実

今、見えるその人の現実が
すべてを語る

だから
こんなたいしたことない人生を
紙飛行機にでもして
飛ばしたかったのよ

そうしてしまえば
何か楽になる気がして

ただ
ほんの少しのメッセージを

書いた紙を飛ばしたかったのよ

『何もわかってくれない』

あの人は何もわかってくれなかった

今、現実の目の前にいる私だけが

ほんとうの私だと思っていた。

私には過去も未来もあった

過去の私が今の私をつくっていることを認めてほしかった。

私の希望も理解しようとしてくれなかった

そして私は口を閉じた。

強く抱きしめて口づけされても

心をどこに持って行けばいいのか

皆目見当もつかなかった。

私は今の私を愛されて、とても幸せだったけれど

川岸は遠くなるばかり

渡し舟は流されるばかりだった。

今、目の前にいる私を見つめているはずのあなたの目が

光を失い、希望を失い、生きる力さえなくしそうな

何も見ていない目に変わっていくことが耐えられなかった。

私がそうした。

きっと私を愛したことで、彼は希望を失ったのだ。

見てくれないのは私ではなく、

自分の人生の希望だったに違いない。

長い年月を経て

徐々に忍び寄る黒い影に怯える毎日を

白い一枚の紙に戻したかった。

何が楽になったか

どこかに戻ることができたか

それはわからない。

ただ、長い二人の蜜月が

色のついてない日々だったことを

漠然と思い出すだけだ。



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