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桜色の日々

カコバナ
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憎んだことがある

そんなに人を憎んだりしたことは今までなかったのだけれど
子供のころ一番憎いの両親だったし。

その話はいつかするとして。

大人になって、こんなに人を憎むことがつらいのか?!と
思うほど
憎しみは苦しみと同意語だった。

社交ダンスを習っていたころ、
ある時私より2つくらい年上の女性が
(名前を忘れてしまった・・・)
新しく教室に入ってきて、私に近づいてきた。
色が白くてかわいくて、ひと懐こい感じを受けた。

自分の話をよくする人で、
みせかけの謙遜があったかもしれないが、ほとんどが自慢話だった。
旦那さんがパチンコの釘師で給料をたくさんもらうこと。
自分は仕事をふたつくらいかけもちして優秀であるということ。
そして、旦那さんの帰りが遅いのでさびしいということ。

そして、プレゼント攻勢に出た。

パチンコ店の景品なのか?100円ショップで売っているようなものを
しょっちゅう私に持ってくる。
最初はありがとう、と言っていた私も辟易し始めた。

プレゼントすれば、友達になれると思っていたのか
休みの日には一緒に遊びに行ったこともある、
が、そこまで想いのない私にとってはかなり無理をしていたので
少しづつ避けるようになった。
忙しいと誘いを断ると、一転、彼女は私を疎んじ始めた。

友達の作り方を知らない女だった。

ただ愛すればいいのに、利用しようとした。
私は利用されたと感じたのではっきりと距離を置くようになっていた。

そうしたら、あることないこと嘘をつくようになったのだ。
ダンスの先生に私の悪口を言うようになった。
先生が明らかに彼女の味方をするようになり、
彼女は陰で舌を出しながら先生に
「○○さんが私をいじめた。」と言うようになった。

先生に
「私が信用できないんですか?!」と詰め寄ったこともある。

今まで何年も先生と信頼関係を築いてたと思っていた私は
打ちのめされた。

彼女はかわいい少女のような雰囲気を持った女性で
男性はついつい守ってあげたくなるようだ。

まだ30代だった私は、
自分の激しい感情をコントロールできなくなっていた。

売られた喧嘩なら買おうじゃないか、と怒りに変わった。

しかし、私の味方なんて誰もいない。
先生にさえわかってもらえたら、という私の願いも
徒労に終わっていた。

とうとう、彼女も精神的に追い詰められたようで
私に無言電話をしてくるようになった。
仕事中会社にかけてくる。
その頃、私しか出ない電話番号を教えていたので
平気でかけてくる。
自分の好意を無にされた、と思いこんで
私を憎んだ女のなれのはて。

今、どこで何をしているのかまったく知らないが、
あの憎しみの感情は
まぎれもない「嫉妬心」だった。

社交ダンスの世界は男性の先生ありきの世界だ。

先生に気に入ってもらうため、貢物をする。
お金がいるということだ。

そんな世界にもうんざりしていた。
もうどうでもよかった。
どうせ私はお金はない、だけどダンスの技術と
若さで先生のパートナーとして助手としての地位を守っていたつもりだった。
あっさりと貢物に負けてしまった。

私のポジションにつきたかった彼女。
でも、私が去ったあと、
興味を失ったようでした。
いつしか、先生を見放し、違う教室に移っていった。

そして、私もそんな先生を見限った。

社交ダンスへの強い愛も、ここで終わったのかもしれない。

憎しみからは何も生まれない。
生まれないどころか、自分の人生において
負の財産になり、
後悔の元となり、
その後の人生に教訓となることはない。

それから長い間、
そんな憎しみから離れて暮らしていることだけが救い。


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